ゴーストライターによる文章作成代行【京都・ライティング株式会社】
結婚式スピーチ(主賓)の書き方をライターがお教えします!

感動的な結婚式スピーチ原稿(主賓)を書くために

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結婚式・披露宴は、たいへんおめでたい席です。その結婚式に主賓としてお呼びがかかるというのは、たいへん名誉なことです。


さらに、スピーチまで頼まれるというのは、新郎新婦にとってかなり親しく、重要な関係であることの証(あかし)でもあるでしょう。

職場の部下、取引先などから主賓としてスピーチを依頼されると以下のように思う方は多いのではないでしょうか。


  • 「そもそも"話すべき内容"を思いつかない」
  • 「書いてはみたものの、文章に自信がない」
  • 「主賓だから"軽々しいこと"はいえない」
  • 「感動的なスピーチ原稿を書く自信がない」
  • 「あと1週間しかない。時間がない」

スピーチ原稿を頼まれるぐらいですから、結婚式・披露宴・二次会にかかわらず"盛り上げ役""最重要人物"である方々がほとんどのはずです。


「主賓なので、感動的なスピーチをしてくれるはずだ」
「新郎新婦の将来に役に立つ話をきっとしてくれるはずだ」
「出席者のみなさんを、楽しく笑わせてくれたりするだろう」

という、依頼者側からの「期待」があることもわかっています。でも結婚式の日程はどんどん迫ってきます。


なのに、スピーチ原稿が用意できない。もう考えるだけで土砂降り前の「くもり空」のよう。どんよりした気分になってしまいます。

では、期待を寄せてくれる依頼者の希望こたえるにはどうすればよいのでしょうか。

皆様は、自分の力だけで「なんとか書いてみよう」と苦心されたことでしょう。でもうまくいかない......。

そこで当ページでは、上記のようなお悩みを解決すべく、結婚式披露宴主賓スピーチ原稿を上手に完成させる方法について、お教えしていきたいと思います。


目次

感動は「かざらない本音」から生まれる

最も重要な要素は「テーマ設定」です。

「?」


というのが正直なご感想だと思います。

「大げさだなぁ...」
「そこは適当でいいんじゃない?!」
「ドラマなら"家族愛"って設定もありえるけど...」
「テーマ設定なんていらない。『新郎さん、新婦さん、末永く仲良く暮らしてください』と結べばいいのではないか」

このように思われる方もいらっしゃるでしょう。

テーマ設定と聞くと、どんな印象をお持ちですか?

スピーチ原稿作成という大仕事においては、もっと大切なことがたくさんあると思われるのが普通でしょう。


テーマ設定よりも

「いかに起承転結をつけるかだろ?」

「おもしろいエピソードトーク」挿入のほうが大切

その「数」が重要......

これらをよいスピーチ原稿の基準であると認識している方は多かろうと思います。


  • 四字熟語やことわざを入れる
  • 偉人の格言を入れる
  • 美辞麗句などの難しい漢字のふくまれた言葉を使う

格調高い文言に仕上げたければ、これらも重要と考えられる人がおおいでしょう。


ですが、やはり「テーマ設定」がもっとも重要な要素といわざるをえません。


たとえて説明してみます。


テーマ設定は、住宅でいうと「大黒柱」もしくは「骨組」になります。

外見にどれだけ立派な御影石をつかったとしても、インテリアに輸入家具をそろえたとしても、土台がぐらぐらな住宅が完成しては、安心して生活を続けることはできません。


もちろん「起承転結をつける」「エピソードトークをいれる」という要素は大切です。ただ、そうするにしても「何を取捨選択すればいいか」その「基準」が大切です。

「基準」がブレては、よい結婚式披露宴スピーチ原稿には、どうしてもなりえないのです。


わたしたちライティング株式会社のゴーストライターはみな、取材に一定の聞き取り能力、傾聴のスキルをもっています。取材のなかで新郎、新婦に対する想い、新郎新婦とのエピソードなどもお聞きします。


これらをお聞きするとき、わたしたちライターは「どこ」に一番気を付けているかと問われれば、それは皆様ご本人の「想い」なのです。

一通一通の原稿には、聞き手にとどけたい「想い」があるはずです。その「想い」をテーマに設定として、スピーチ原稿を作成していくのです。


そこで、もう一度、みなさまにご質問させていただきます。よいスピーチ原稿とは、何でしょうか。


  • 美辞麗句を並べたもの
  • 笑わせるもの
  • 楽しくさせるもの

でしょうか。

違いますよね。やはり「感動」的なものが一番よいはずです。では感動的なスピーチは「何」から生まれるのでしょうか。


みなさまの「想い」です。

「本音」です。

それを「かざらない言葉」で。


感動は「つくりだすもの」ではありません。

自然に生まれるものです。

以下の事例では、①を「会社の潤滑油」②を「自己犠牲」というようにテーマ設定をしたうえで、かざらない言葉で、例として挙げさせていただきました。


みなさまの「想い」「本音」が自然ににじみでてくることが理想です。


主賓スピーチ例①

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太郎君、花子さん、ご結婚おめでとうございます。ただいまご紹介に預かりました株式会社日本の営業本部部長・鈴木正男と申します。

太郎君から主賓挨拶を依頼されたとき、正直、どのようなことを話せばいいのか思いつきませんでした。そこで思い切って彼に直接、どんな話をすればいいか尋ねてみました。すると「思い切り盛り上げていただいて結構です」と言われました。

私は、ご覧のとおり、主賓という大役をまかせられるには年齢、経験ともに不足している若輩者です。そのため、太郎君の会社でのエピソードを素直に言葉にしてお送りできたらと思います。教訓めいたことも申し上げませんし、目から鱗が落ちるようなすばらしい話でもないので、どうか気持ちを楽にお聞きいただければ結構です。

私が太郎君とはじめて出会ったのは5年前の4月。当社の新入社員歓迎のささやかな宴席でのことでした。宴席では多少のお酒もふるまわれましたが、そこで彼は、入社そうそう「若さ溢れる」行動をとってしまったわけです。内容はみなさまのご想像におまかせします。彼の大胆な振る舞いをみて、私はこう願いました。「どうか私の担当部署である営業部には来ないでください」と。

それから一カ月が過ぎ5月のことです。わが部署に太郎君の正式配属の辞令が届きました。頭を抱えたのはいうまでもありません。そこで逆転の発想を試みました。「彼は自然に人の注目をあつめることのできる人間だ。それはある意味、素晴らしい才能じゃないか」と。

具体的には取引先との接待、忘年会新年会の幹事、社内リクリエーションの世話役など、かんがえられる範囲、目立つ仕事すべてを彼にわりふるようにいたしました。最初はなぜ僕がと戸惑っていたようです。

ですがしばらくたつと、どうでしょう。学生時代もサークルの盛り上げ役だったという太郎君。その強みを活かし、まるで水をえた魚のように、大活躍をはじめたのです。そして、彼なしの社内のリクリエーション活動は考えられず、部署内の全員から愛される存在へと成長していってくれました。

もちろん、ときには取引先で滑ります。はずします。ですが「すみません。太郎がお見苦しいことをしでかしてしまいまして......」と私がフォローできる範囲でもあるので、先方も「いやいや。直接迷惑をこうむったわけではないので」となり、その後、彼の振る舞いを「酒の肴」にして盛り上がり、大型受注の成約につながったこともあります。

太郎君が積極的に動けば動くほど、上司部下をふくめた周りの人間が働きやすくなるという、不思議な好循環がうまれていくわけです。たとえて申すのなら、我が社にとってなくてはならない潤滑油のような存在です。

おかげさまで当社は今年で創業70年をむかえます。いろいろなところにガタがきたり、錆がついてきています。彼のように潤滑油的な役割をはたしてくれる存在ほど貴重なものはありません。

太郎君。これからもどうかあなたらしさを忘れず、これまで通り大いに、がんばってください。そして、花子さんというすばらしい伴侶を得たいま、ほんとうに少しだけでいいので、おとなしく振る舞っていただければ、イベントのたびに私の心臓がばくばくせずに済みますので、どうかよろしくお願いいたします。

これをもちまして祝辞とさせていただきます。太郎君、花子さん、本日はおめでとうございます。


主賓スピーチ例②

太郎君、花子さん、ご結婚おめでとうございます。ただいまご紹介に預かりました株式会社日本の代表取締役社長・鈴木正男と申します。

私は彼の直属の上司として、日々、仕事ぶりを拝見する立場にありますが、太郎君はほんとうにすばらしい人材です。ほんとうはこの場をお借りして「結婚生活において、夫の役割とはなにか」と訓示めいたものを伝える必要があるのかもしれません。ですが、彼のひととなりをありのままに知っていただくために、日頃の彼の会社でのエピソードをひとつだけ、手短にご紹介できればと思います。

当社の商品ラインナップの性格上、繁忙期では残業が発生することがあります。そのとき、太郎君は自分のチームのメンバーが残っていると、缶ジュースやお菓子など手渡しながら、「がんばってくれてありがとう。あと、ひと踏ん張りだね」というように、声掛けをするのです。

かなり頻繁にそういったことをするので、彼の財布にとっても優しいものではないでしょう。ですが、そういった日にかぎって、彼の昼食は牛丼やマクドナルドで安くすませていたりします。そう、つまり太郎君は自分の昼食代をけずってでも、部下や周囲をねぎらうことをいとわない。そういったタイプの人間なのです。

本日ご列席の皆様のなかには、彼のことをよく知らないこともいらっしゃるかと思います。ですが、いまご紹介したエピソードからもおわかりのように、太郎君は、自分を犠牲にして、他人を思いやれる男です。だれに教えられるのではなく、自己犠牲の精神が身についたすばらしい男です。株式会社日本の代表取締役社長の私が責任をもって保証いたします。(笑)

そんな太郎君は、花子さんのために、どこまでも尽くすことだと思います。きっと花子さんを幸せにすることでしょう。

じつは花子さんとは本日はじめてお会いしましたが、会って数秒で明るさと聡明さを兼ね備えたすばらしい女性であると直感いたしました。きっとおふたりですばらしい家庭をきずいていかれることでしょう。

これをもちまして祝辞とさせていただきます。太郎君、花子さん、本日はおめでとうございます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

結婚式披露宴スピーチ原稿の作成を成功させるには「テーマ設定」が最重要であることが、おわかりいただけたのではないでしょうか。

「みなさまご自身」が、原稿として打ち出すべき「大切な部分」に気付いていないことがままあります。

また、ご自身で書くと「自慢めいて聞こえないだろうか」「もっと表現をやわらげようか」というように、無難な文章表現になってしまうことがあります。

上から目線を気にしすぎてはいけません。過剰な謙遜は、せっかくのおめでたい場の空気感をこわす可能性があります。

家族や知人にチェックしてもらうにしても、彼らは専門家ではないので、微妙なニュアンスを感じることはできません。

打ち出すべきエピソードは強調する、引くべきところは上手に謙遜する。皆様が「気付いていない重要な部分」を私たちが引き出します。

ご自身だけで書くよりも、よい文章に仕上がる確率が高くなるのです。

ぜひ、お気軽にご相談くださいませ。
みなさまからのご連絡をスタッフ一同、心待ちにしております。



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