ゴーストライターによる文章作成代行【京都・ライティング株式会社】
自伝・ビジネス書・実用書をつくる、緻密で丁寧なインタビュー取材とは

最終更新日:令和8年9月23日
執筆者:高木伸浩

当社の取材方法の特長

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自伝・自分史、企業出版によるビジネス書、医師・歯科医師の専門書、建築・不動産分野の実用書。こうした本は、録音した言葉をそのまま文字に置き換えるだけでは完成しません。

自伝であれば、長い人生のどの出来事を残し、家族や次の世代へ何を伝えるのか。ビジネス書であれば、経営者の経験や会社の強みを、見込み客や社員にどう役立つ知識として届けるのか。実用書であれば、著者には当たり前の専門知識を、初めて学ぶ読者にも理解できる順番でどう説明するのか。出版目的によって、聞くべき内容も原稿の組み立ても変わります。

当社の書籍インタビューは、用意した質問を順に読み上げるだけの一問一答ではありません。取材前に本の目的と読者を整理し、資料を読み込み、質問の流れを設計します。当日は著者の話を遮らずに聞きながら、必要な箇所では「なぜそう考えたのか」「その場で何が起きていたのか」「その経験から何を学んだのか」と問いを重ねます。

著者が本当に伝えたいことは、最初の回答だけで語り尽くされるとは限りません。何気ない一言の背景を尋ね、出来事が起きた場面まで戻り、そのときの判断や感情を掘り下げます。表情、声の変化、言葉の間から「まだ語られていない大切なこと」を感じ取り、次の質問へつなげることも、ゴーストライターの役目です。

取材後は、録音やメモを確認し、事実関係を整理したうえで、一冊を通して読者が理解しやすい構成へ組み直します。取材を担当したライターが執筆まで担うため、録音された言葉だけでなく、取材中に感じ取った人柄や空気まで文章へ反映できます。

このページでは、本をつくるためのインタビューについて、「準備」「取材現場」「一冊の原稿に仕上げる工程」の順に、当社が何を考え、どこまで丁寧に確認しているのかをご説明します。

自伝・自分史の書き方も見る

1.書籍インタビュー前の準備

本づくりの「目的」と読者

本づくりの目的と読者を確認する打ち合わせ

当社が最初に確認するのは、「何を質問するか」ではなく、その本を誰に読んでもらい、読後に何を感じ、理解し、行動してほしいかです。

同じ経営者へのインタビューでも、家族へ人生を残す自伝、創業の精神を社員へ伝える本、見込み客へ専門性を示すビジネス書、採用応募者へ会社の魅力を伝える本では、聞くべき内容が変わります。医師の実用書なら患者さんの不安や疑問を出発点にし、建築・不動産分野の本なら、一般のお客様には見えにくい技術や仕事へのこだわりを具体化する必要があります。

そこで取材前の打ち合わせでは、想定読者、文字数、完成希望時期、著者が最も伝えたいこと、読者が読む前に抱えている疑問、読後に期待する変化まで確認します。企業出版では、会社側の目的と著者である経営者の思いが異なる場合もあるため、両者を整理して一冊の中心軸を定めます。

  • 自伝・自分史:家族、友人、社員、後継者、一般読者へ、どの経験や人生訓を残すのか
  • ビジネス書:見込み客、取引先、社員、採用応募者の理解や行動をどう変えたいのか
  • 医療・健康の実用書:患者さんや一般読者のどの不安を解消し、何を正しく理解してほしいのか
  • 建築・不動産の実用書:読者が会社や住まいを選ぶとき、どの知識や判断基準を役立ててほしいのか

本の目的と読者は、質問、章立て、文章の調子、掲載する写真、完成後の活用方法までを決める設計図です。当社は、この設計図を曖昧にしたまま取材へ進みません。

書籍インタビュー前の「下調べ」

書籍インタビューに備えて資料を調べるライター

よい取材は、当日の話術だけで決まるものではありません。料理に下ごしらえが必要なように、本をつくるためのインタビューには事前の調査が欠かせません。

自伝・自分史では、年表、写真、卒業アルバム、手紙、過去の原稿、仕事に関する資料などを拝見し、人生の転機や登場人物を整理します。ビジネス書・実用書では、会社案内、商品資料、事例、講演資料、論文、診療時の説明資料、設計図や施工写真、過去の発信などを読み込みます。必要に応じて、公式サイト、公開済みのインタビュー、業界動向、専門用語も調べます。

そのうえで、すでに分かっていること、資料同士で食い違うこと、説明が不足していること、当日に確認すべき固有名詞や数字を分けて整理します。下調べの目的は、ライターが知識を披露することではありません。著者に一から説明していただく時間を減らし、本人には当たり前すぎて見えにくい価値を見つけることです。

たとえば、会社資料に「主力商品を開発」と一行だけ書かれていても、開発時期と結果の確認だけでは終わりません。「なぜ、その商品が必要だったのか」「最も難しかったことは何か」「誰のどの言葉が転機になったのか」「その経験から、読者が応用できることは何か」まで掘り下げられるよう準備します。

事前に話題の糸口を十分に用意しておくからこそ、表面的な経歴や知識の紹介ではなく、著者にしか語れない経験と考えへ入っていけます。

「質問」の準備方法

取材時間には限りがあります。その時間で一冊に必要な素材を取りこぼさないよう、当社では出版目的と仮の章立てから逆算して質問項目を作成します。

ただし、質問票を機械的に読み上げるわけではありません。最初に「必ず確認する質問」を定め、その下に「答えを深める補助質問」「具体的な場面を聞く質問」「読者に役立つ考え方を聞く質問」「事実関係を確認する質問」を用意します。実際の取材では、著者の答えに応じて順番を変え、予定していなかった重要な話が出れば、そちらを優先します。

  • 全体に共通する質問:なぜ本を出すのか、誰へ何を伝えたいのか
  • 自伝の質問:人生の転機、出会い、決断、苦労、そのときの感情と現在から見た意味
  • ビジネス書の質問:顧客の課題、独自の解決方法、失敗と改善、事例、会社の理念
  • 実用書の質問:読者がつまずく点、正しい手順、注意点、具体例、専門家として伝えたい判断基準

大きな質問は絞り込み、その一つひとつに複数の掘り下げ方を準備する。この二層構造が、会話の自然さと、一冊分の情報を集める緻密さを両立させます。

①質問の順番を検討する

書籍インタビューの質問順を組み立てる様子

質問は、重要度だけで並べればよいわけではありません。初対面の方にいきなり失敗、家族関係、病気、経営危機などを尋ねても、十分に話していただけないことがあります。

自伝では、答えやすい経歴や現在の暮らしから始め、幼少期、仕事、出会い、転機、苦労、家族への思いへと、安心して記憶をたどれる順番を考えます。ビジネス書・実用書では、まず読者の悩みと本の結論を確認し、その考えが生まれた経験、具体的な方法、事例、注意点へと話を深めます。話題ごとの予定時間も決め、質問表には確認欄を設けます。

一方で、取材中に一冊の核になりそうなエピソードや考えが現れた場合は、予定の順番に固執しません。その話が生まれた背景や前後の出来事をその場でたどり、十分に掘り下げてから本筋へ戻ります。

質問表は会話を縛る台本ではなく、必要な素材を取りこぼさず、安心して寄り道するための地図です。

②質問内容を知らせる

著者には、主要なテーマや質問内容を事前にお知らせします。突然尋ねられるより、記憶をたどり、資料や写真を探し、専門的な説明を整理しておけるからです。数字、年代、固有名詞、制度名なども、事前に準備していただくことで正確性が高まります。

ただし、完成した回答文を読み上げていただくだけでは、著者らしい語り方や本音、具体的な場面が伝わりません。文章で回答をご用意いただいた場合も、それを取材の終点ではなく出発点として扱います。

「なぜ、その決断が人生の転機になったのですか」

「その方法を思いつくまでに、どのような失敗がありましたか」

「読者が同じ問題に直面したとき、最初に何をすればよいでしょうか」

事前共有によって安心していただき、当日は用意された答えの奥まで丁寧に聞く。それが、準備と臨場感を両立させる当社の方法です。

③取材場所の確保と撮影準備

静かな取材場所と録音機材を準備する様子

取材場所は、著者が落ち着いて話せ、周囲の声や雑音が録音に入りにくい場所を選びます。ご自宅、会社、医院などへ伺う場合も、人の出入りや電話が少なく、長時間座って話せる部屋をご相談します。

当社は取材前に、録音機器の電池、空き容量、入力状態を確認し、ボイスレコーダーと別の機器による二重録音を基本とします。開始時には録音の了承を得て、短いテスト録音も行います。固有名詞や専門用語が多い場合は、その場で正しい表記を確認できる資料も準備します。

写真撮影を行う場合は、著者近影、仕事中の様子、思い出の品、会社や医院、建物、商品など、本の口絵、本文、著者紹介に必要な写真を想定します。背景への不要物の映り込み、逆光、眼鏡への反射なども確認します。過去の写真を掲載する場合は、撮影時期、写っている方、掲載の可否も整理します。

自伝の家族情報、会社の未公開情報、医療に関する事例など、扱いに注意が必要な内容については、取材時から原稿確認まで掲載範囲を慎重に確認します。当社の取り扱い方針は、プライバシーポリシーでもご確認いただけます。

取材内容がどれほどよくても、録音や写真に不備があれば取り戻せません。当社は、会話に入る前の機材・環境確認も取材品質の一部と考えています。

2.書籍インタビュー現場での注意点

書籍インタビューの導入法

著者が安心して話せるよう取材を始めるライター

取材は、最初の数分で話しやすさが大きく変わります。当社のライターは、いきなり核心の質問を投げかけません。挨拶や短い会話を交わし、著者の話す速さや声の大きさ、緊張の度合いを確かめながら場を整えます。

そのうえで、本の目的、想定読者、その日の取材範囲、終了予定時刻、録音の扱い、完成原稿の確認方法を簡潔にご説明します。「話したことがすべて本に載るのか」「あとから訂正できるのか」「答えたくない質問には答えなくてもよいのか」といった不安を解消してから、本題へ入ります。

当社は、著者を早く話させることより、「ここなら安心して話せる」と感じていただくことを優先します。安心が生まれると、準備された回答だけでなく、忘れていた経験、具体的な場面、率直な感情まで語られやすくなるからです。

質問のテクニック

本づくりに必要な話を深く引き出す質問の技術

よい取材は、質問の数ではなく、答えをどこまで深く受け取れるかで決まります。当社のライターは、回答の途中で細かな事実確認を何度も挟まず、まず話を最後まで聞きます。記憶の流れや感情を止めないためです。

一段落したところで、出来事の場所、時期、登場人物、言葉のやり取りなどを確認します。専門的な説明では、前提となる知識、具体的な手順、例外、読者が誤解しやすい点まで尋ねます。抽象的な表現が出たときは、読者が場面や方法を想像できるところまで具体化します。

「とても苦労しました」→「最も厳しかった一日は、どのような一日でしたか」

「社員が支えてくれました」→「忘れられない言葉や行動はありますか」

「この方法が有効です」→「どのような方に向き、どのような場合には注意が必要ですか」

また、著者の言葉を短く言い換えて確認することで、聞き手の理解違いを防ぎます。話が広がりすぎた場合は、本の目的に関係する言葉を拾って自然に戻します。

会話の主役は著者です。ライターが知識を示したり、用意した質問を消化したりすることを目的にはしません。

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質問はWhat型ではなくHow型

「それは何ですか」というWhat型の質問は、事実確認には有効ですが、答えが一言で終わりやすい質問です。一方、「どのように決断したのですか」「どのように乗り越えたのですか」というHow型の質問は、過程、工夫、判断、感情を引き出せます。

自伝のWhat型:「人生の転機は何ですか」

自伝のHow型:「その出来事によって、考え方や生き方はどのように変わりましたか」

ビジネス書のWhat型:「御社の強みは何ですか」

ビジネス書のHow型:「その強みは、どのような失敗や工夫を経て生まれたのですか」

実用書では、Howに加えて「なぜ」「たとえば」「どのような場合は例外か」「初心者が失敗しやすい点は何か」を組み合わせます。すると、知識の説明が、読者が実際に使える方法へ変わります。

事実や結論だけでなく、そこへ至った過程と意味まで聞く。これが、一冊の内容に厚みと説得力が生まれる理由です。

沈黙をこわがるな

著者が記憶や言葉を探す時間を待つインタビュー

質問のあと、著者が黙ることがあります。聞き手が不安になって別の質問を重ねると、記憶を探したり、専門的な考えを分かりやすい言葉へ置き換えたりしている時間を奪ってしまいます。

当社のライターは、沈黙をすぐに「答えたくない」という拒否とは判断しません。表情や視線、呼吸を見ながら待ちます。話し始めようとしているときは遮らず、困っているようであれば質問を言い換え、答えにくそうであれば無理に踏み込みません。

長く忘れていた出来事、感情の伴う経験、長年の実務から身につけた暗黙知ほど、言葉になるまで時間が必要です。数秒待つことで、最初の簡潔な回答とはまったく違う、一冊の核となる話が続くことがあります。

沈黙も取材の一部です。当社は、早く答えを得ることより、著者が自分の言葉を見つける時間を大切にします。

メモの取り方

録音と手書きメモを併用する書籍インタビュー

録音をしているから、メモは不要というわけではありません。録音には声が残りますが、表情、身振り、視線の変化、写真や資料を指した瞬間、その場で感じた話の重要度までは十分に残らないからです。

当社では、すべての発言を書き取ろうとはしません。固有名詞、年代、数字、後で確認すべき事項、印象的な言葉、仮の章立てに関わる内容、話題が大きく動いた箇所を記録します。また「ここで笑った」「長い間があった」「声の調子が変わった」といった非言語情報も、必要に応じて残します。

著者が示した写真、年表、図、論文、商品資料などは、どの話と結びつく資料なのかも記録します。一方、メモに集中して著者から目を離しすぎないよう、録音と役割を分けます。

録音は言葉を正確に戻すため、メモは取材の意味と空気を戻すために使います。二つを組み合わせることで、執筆時に取材現場を立体的に再現できます。

3.取材内容を一冊の原稿へ

書籍原稿の3つの型

一人称・会話・三人称による書籍原稿の3つの型

インタビューをもとにした書籍原稿には、主に「一人称型」「会話型」「三人称型」があり、当社は本の目的、読者、著者の個性に合わせて選びます。取材前から大枠を考え、取材後に集まった素材を見て最終決定します。ビジネス書や実用書の制作については、ビジネス書・実用書の原稿作成ページでも詳しくご説明しています。

1)一人称型

著者が「私」を主語にして語る形式です。自伝・自分史はもちろん、経営者が自身の経験から仕事の考え方を伝えるビジネス書にも向いています。当社は話し言葉の温度を残しながら、重複や脱線を整理し、著者が読者へ自然に語りかける文章へ整えます。

2)会話型

質問と回答を交互に見せる形式です。取材現場の臨場感があり、一文も短くなるため、専門的な内容を読みやすく伝えられます。本全体を対談形式にするほか、実用書の一部へQ&Aや事例インタビューとして入れることもできます。実際の会話をそのまま並べず、読者が抱く疑問の順に質問を整理します。

3)三人称型

ライターが第三者の視点から人物や出来事を描く形式です。伝記、社史、企業の事例紹介、複数の関係者を取材してつくる本などに適しています。客観性を保ちながら、著者や関係者の印象的な言葉、現場が見える具体的な場面を効果的に入れます。

どの型にも優劣はありません。「誰に、何を、どの距離感で伝えるか」を考え、最も効果的な型を選ぶことが重要です。

文字起こしについて

文字起こしは、録音内容を文章として確認できる状態にする工程です。当社の標準的な書籍取材は3時間を2回、合計6時間です。そこで得られる大量の言葉を、取材時間、内容の専門性、原稿の構成に応じて、全文または必要箇所を重点的に文字へ起こします。

医療、法律、技術、建築など、専門用語や正確な言い回しが重要な取材では、録音を細かく確認します。自伝の会話や印象的な言葉のように、著者の表現そのものに価値がある箇所も、取りこぼさないよう正確に起こします。

AIによる自動文字起こしを利用する場合も、出力結果をそのまま原稿にはしません。固有名詞、専門用語、数字、否定表現、話者の取り違えを、ライターが録音と照合します。聞き取れない箇所は推測で埋めず、資料や著者への確認事項として残します。

文字起こしは完成原稿ではなく、一冊の正確な原稿をつくるための素材です。当社は、文字に現れた発言だけでなく、取材時のメモ、提供資料、仮の章立ても照合して執筆します。

本の「書き出し」の3つの方法

読者を本文へ導く本の書き出しを考える様子

本の冒頭は、読者が続きを読むかどうかを決める重要な部分です。当社では、出版目的と取材素材に応じて、主に次の三つから書き出しを設計します。

  • 時間の流れに沿って始める:自伝、人物史、創業史などを、誕生や原点から順序よく伝える場合
  • 読者の悩みや疑問から始める:ビジネス書・実用書で「これは自分のための本だ」と感じてもらう場合
  • 最も印象的な場面や結果から始める:人生の転機、経営危機、象徴的な出来事、意外な結論で関心をつかみ、その背景を後から明かす場合

たとえば経営者の半生を扱う本でも、必ず幼少期から始めるとは限りません。倒産寸前の会議室、初めて大型契約が決まった電話、社員から言われた忘れられない一言など、本の主題を象徴する場面から始めることがあります。

実用書であれば、専門知識の定義から始めるより、読者が日常で困っている場面や、よくある誤解を最初に示したほうが読み進めやすい場合があります。

最も大切な話を最後まで取っておくのではなく、読者を一冊の世界へ導くために冒頭で生かす。その後の章立てまで見通して、書き出しを決めます。

書籍原稿執筆時の注意点

著者の発言には、言い直し、重複、話題の前後、主語の省略が含まれます。それらをすべて削れば整った文章になりますが、著者らしさまで消えるおそれがあります。逆に、話した順に残しすぎると、一冊を通して読む人には分かりにくい原稿になります。

当社は、事実と意図を変えずに、順番を整え、重複を省き、足りない説明を補います。自伝では感情や会話を生かし、ビジネス書では経験を読者が応用できる考え方へ整理し、実用書では専門用語を読者に合わせて言い換えます。断定の強さや微妙なニュアンスにも注意し、著者が話していない考えを勝手に付け加えません。

初稿は著者にお読みいただき、事実関係、専門的な内容、言葉のニュアンスを確認します。「この表現は自分らしくない」「この出来事は削りたい」「ここは、もう少し詳しく伝えたい」といったご希望を伺い、修正を重ねます。取材後の編集、校正、デザイン、印刷までの全体像は、ご相談から出版までの流れでもご確認いただけます。

「読みやすく整えること」と「著者らしさを残すこと」の両方を満たすのが、当社の書籍原稿作成です。

①文末を工夫する

過去の経験を語る自伝やビジネス書では、文章の終わりが「〜でした」「〜ました」ばかりになりがちです。実用書でも「〜です」「〜ます」が単調に続くと、内容がよくても平坦に感じられます。

当社では、疑問形、否定形、推定形、断定形、体言止め、会話文などを内容に応じて使い分けます。長い文と短い文の配置も調整し、読者が呼吸しやすいリズムをつくります。

  • 「なぜ、この判断ができたのでしょうか」――疑問形
  • 「成功への道は、決して平坦ではありませんでした」――否定形
  • 「この経験が、現在の理念につながったのでしょう」――推定形
  • 「それが、同社の変わらない原点です」――断定形

文末の変化は、文章を飾るためではありません。大切な言葉を強調し、読者を次の一文へ運ぶために使います。

②一冊全体の「流れ」を出す方法

本の流れは、接続詞を増やすだけでは生まれません。章と章、出来事と考え方の間にどのような関係があるのかを見つけ、読者が納得できる順番に並べる必要があります。

自伝の基本は、出来事を年代順に整理する方法です。ただし、すべてを同じ分量で並べるのではなく、現在の著者を形づくった転機に重点を置きます。「現在の場面」から入り、その結果を生んだ原点へ戻る構成が効果的な場合もあります。

ビジネス書・実用書では、「読者の悩み」「原因」「著者の考え方」「具体的な方法」「事例」「実践時の注意点」というように、読者が理解して行動できる流れをつくります。取材中に別々に語られた経験と知識も、何が次の考えを生んだのかを確かめながら一本につなぎます。

当社は、録音された順番ではなく、読者が「だから、こうなったのか」「それなら、自分にも応用できそうだ」と理解できる順番で構成します。

③上手な小見出しの付け方

一冊の内容を分かりやすく示す小見出しの付け方

数万字に及ぶ本には、読者を導く小見出しが必要です。本の種類や判型にもよりますが、一つの小見出しにつき1,000〜3,000字程度を目安にします。ただし、文字数だけで機械的に区切らず、出来事や論点が変わる位置を優先します。

当社は、小見出しだけを順に読んでも、各章の内容と一冊全体の展開がおおよそ分かるように設計します。「幼少期について」「経営について」「治療について」といった項目名だけで終わらせず、その部分で最も伝えたい意味や変化を短い言葉にします。

一方、本文に書かれていない誇張表現や、著者の意図と異なる刺激的な言葉は避けます。販売を想定して検索キーワードを入れる場合も、読者にとって自然で、本文の内容を正確に表すことを優先します。

小見出しは飾りではなく、長い本を迷わず読み進めてもらい、忙しい読者にも内容の価値を届けるための案内標識です。

白紙の心で聞く

先入観を持たず著者の話に耳を傾けるライター

どれほど緻密に準備しても、取材が始まったら、目の前の著者の話を「白紙の心」で聞くことを当社は大切にしています。

次の質問を考えながら聞けば、何気ない一言や、声のわずかな変化を見落とします。「録音を後で聞けばよい」と考えて目を合わせなければ、著者は聞き手が上の空であることに気づき、表面的な答えで終えてしまうかもしれません。

また、事前調査から「きっとこういう人生だったのだろう」「この会社の強みはこれだろう」「専門家なら、この結論を話すだろう」と決めつけることも避けます。準備した仮説と異なる話が出たときこそ、その著者にしか書けない本の核が見つかる可能性があるからです。

著者の言葉を受け止め、必要なところでもう一歩尋ねる。話したくないことには無理に踏み込まない。その場で感じた疑問を率直に確かめる。こうした姿勢が信頼を生み、ご本人も忘れていた経験や、まだ言葉にしたことのない知恵と思いにつながります。

緻密な準備と、先入観を捨てて聞く柔軟さ。その両方があって初めて、一冊を支える深いインタビューになります。

まとめ

インタビューから一冊の本が完成するまで

当社の書籍インタビューは、当日の会話だけで完結しません。本の目的と読者の確認、資料調査、仮の章立て、質問設計、取材環境と録音の準備から始まり、著者の話を深く聞き、事実を確認し、取材後に一冊の構成と文章を整えるところまでが一つの仕事です。

「何を経験したか」「何を知っているか」だけでなく、「なぜそう考えたのか」「その場で何が起きたのか」「読者は、その経験や知識をどう生かせるのか」まで聞くことで、著者にしか書けない価値を原稿にします。

自伝では、人生の記憶と感情を、家族や次の世代へ届く物語にします。ビジネス書では、経営者の経験や会社の強みを、顧客、社員、採用応募者に役立つ知識へ変えます。医療、建築、不動産などの実用書では、専門家の暗黙知を、一般読者にも理解し実践できる形へ整理します。

初稿は著者にもご確認いただきます。事実関係や専門的な内容はもちろん、「この表現は自分らしくない」「ここはもう少し詳しく伝えたい」といったご希望も伺い、必要な修正を行います。原稿が完成したあとは、紙の本、Amazonで販売する本、電子書籍など、目的に合う出版方法を選べます。

原稿も目次もまだないけれど、自分の人生、仕事の経験、専門知識を一冊にしたい。そのような方こそ、ライティング株式会社へご相談ください。

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