ランディングページの書き方読まれて問い合わせにつながる構成と文章の基本
ランディングページは、きれいなデザインを用意しただけでは成果につながりません。読者が知りたいことを、知りたい順番で伝える文章が必要です。
ページを訪れた人は、最初から商品やサービスを買うつもりとは限りません。「自分に関係があるのか」「本当に役立つのか」「この会社を信用してよいのか」「費用に見合うのか」と考えながら読み進めます。その疑問が一つでも残れば、申し込みを見送る可能性が高くなります。
ランディングページを書くときに大切なのは、強い言葉で押し切ることではありません。読者の疑問を予想し、必要な答えを順番に示すことです。本ページでは、初めて作る方にも実践できるように、準備から構成、本文、申し込み部分までを解説します。
目次
1.ランディングページの役割
ランディングページとは、商品やサービスを一つに絞り、問い合わせ、購入、資料請求、予約など、特定の行動を促すためのページです。会社案内のように多くの情報を並べるページとは目的が異なります。
基本は「1ページ、1ターゲット、1ゴール」です。
複数の顧客層に向けて、複数の商品を紹介し、問い合わせ、資料請求、採用応募まで同時に求めると、読者は何を選べばよいのかわからなくなります。対象者と最終行動を絞るほど、伝える内容と順番が明確になります。
ページを読む人の頭には、主に次の疑問があります。
- これは自分のための商品やサービスか
- 利用すると、何がどう変わるのか
- なぜ、その結果を期待できるのか
- この会社に任せても大丈夫か
- 自分と同じような人も利用しているか
- 費用や手間に見合うか
- 次に何をすればよいか
ランディングページの役割は、この疑問を上から順に解消し、読者が納得して行動できる状態をつくることです。
2.書き始める前に決めること
良い文章は、書き始める前の調査で半分が決まります。最初に「誰に」「何を伝え」「何をしてもらうか」を決めてください。
誰に向けたページか
「経営者向け」「高齢者向け」だけでは、まだ対象が広すぎます。年齢、職業、家族構成などに加え、どのような状況でページを訪れ、何に困り、何を不安に思っているかまで考えます。
たとえば自伝制作サービスなら、「70代から80代の元経営者で、会社を築いた経験を家族や後継者に残したいが、自分で原稿を書くのは難しい方」と設定すると、必要な説明が見えてきます。「話すだけで原稿にできるのか」「どの程度の取材が必要か」「家族だけに配ることもできるか」といった疑問を先回りして答えられるからです。
実際のお客様がいる場合は、想像だけで人物像をつくらず、問い合わせメール、電話相談、商談記録、アンケート、検索語句などを確認します。お客様が実際に使った言葉は、見出しやFAQを考えるうえで有力な材料になります。質問の組み立て方は、当社のインタビュー取材と記事の書き方も参考にしてください。
何を約束するページか
商品そのものではなく、利用後に読者が得られる変化を考えます。機能や仕様は大切ですが、それだけでは「自分にどんな利点があるのか」が伝わりません。
たとえば「3時間の取材を2回行います」はサービスの特徴です。一方、「文章を書くのが苦手でも、話すことを中心に一冊分の材料を整理できます」と書けば、読者が得られる利点が伝わります。
特徴を挙げたら、必ず「その結果、お客様にどのような良い変化があるのか」と問い直してください。
最終的に何をしてもらうか
無料相談、見積依頼、購入、資料請求など、もっとも重要な行動を一つ決めます。電話とフォームを併設する場合も、目的は「相談する」など一つにそろえます。途中で別の商品や関係のないページへ誘導すると、離脱の原因になります。
3.ページ全体の基本構成
ランディングページは、次の順番を基本にすると組み立てやすくなります。
- ファーストビュー対象者、得られる結果、主な特徴、行動ボタンを示します。
- 読者の悩みや状況読者が現在抱えている問題を、具体的な場面や言葉で示します。
- 解決策商品やサービスが、その問題をどのように解決するのかを説明します。
- 得られる結果利用後に起こる変化を、読者の立場から示します。
- 結果が生まれる理由仕組み、工程、方法、データ、見本などを使い、主張の根拠を説明します。
- サービス内容と利用の流れ何をどこまで行うのか、申し込み後に何が起こるのかを明確にします。
- 実績と信頼材料事例、お客様の声、制作実績、担当者、会社情報、第三者評価などを掲載します。
- 料金、期間、よくある質問申し込み前に残りやすい不安を解消します。
- 申し込み案内誰に向いているかを再確認し、行動方法を具体的に示します。
商品や読者によって順番は変わります。ただし、会社の歴史や代表者の思いから長々と始めるのは避けた方がよいでしょう。読者が最初に知りたいのは、会社の紹介ではなく、自分の問題が解決するかどうかです。
4.ファーストビューの書き方
ファーストビューは、ページを開いたときに最初に見える範囲です。ここで「自分に関係がある」と感じてもらえなければ、その先は読まれません。
必要な要素は、主に次の四つです。
- 誰のためのページか
- どのような結果が得られるか
- 他との違いや、結果を期待できる理由
- 問い合わせや購入へ進むボタン
キャッチコピーは、しゃれた標語にする必要はありません。対象者と得られる結果がすぐに伝わることの方が重要です。
たとえば「思いを未来へ」という言葉だけでは、何のサービスかわかりません。「文章を書けなくても大丈夫。取材をもとに、あなたの歩みを一冊の自伝にまとめます」とすれば、対象者、方法、結果が伝わります。
キャッチコピーを考えるときは、次の形を出発点にできます。
「〇〇で悩む方へ。△△によって、□□を実現します」
ただし、この型に無理に当てはめる必要はありません。重要なのは、具体性です。「高品質」「安心」「徹底サポート」など、どの会社でも使える言葉だけでは違いが伝わりません。何が高品質なのか、何をどこまで支援するのかを説明してください。
ボタンの文言も具体的にします。「送信」「詳しくはこちら」より、「無料相談を予約する」「制作費の見積もりを依頼する」の方が、押した後に何が起こるかを理解できます。ボタンの近くには「相談だけでも可」「入力は約3分」など、事実として案内できる補足を添えると不安を減らせます。
5.本文で読者の疑問に答える方法
本文では、商品の説明を思いつくままに並べるのではなく、「結果」「理由」「信頼」「安心」の四つを意識すると、情報を整理しやすくなります。
結果を示す
最初に、商品やサービスを利用すると何が変わるのかを示します。抽象的な理想だけでなく、読者が利用後を想像できる場面を描きます。
自伝制作なら、「立派な本ができます」だけでは十分ではありません。「家族が知らなかった創業時の苦労を伝えられる」「社員教育や事業承継の資料としても残せる」「完成した本を親しい方へ贈れる」など、用途まで示すと具体的になります。
結果が生まれる理由を説明する
良い結果を約束するほど、読者は「なぜできるのか」と考えます。ここでは、独自の工程、専門家の関与、使用する方法、制作見本、比較、数値などを示します。
「丁寧に対応します」と書くだけでなく、「事前に目次案を作成し、3時間ずつ2回の取材で年代ごとの出来事を確認します」のように、丁寧さを生む工程を見せます。主張と根拠を近くに置くと、読者は納得しやすくなります。
信頼できる相手だと伝える
読者は内容に魅力を感じても、提供者を信用できなければ申し込みません。信頼材料には、次のようなものがあります。
- これまでの制作実績と具体的な事例
- 担当ライターの経歴と顔写真
- お客様の声
- 取引先や掲載媒体
- 資格、受賞歴、所属団体
- 会社所在地、連絡先、運営年数などの会社情報
- 制作物やサービスの見本
数を多く見せることより、今回のサービスと関係が深い材料を選ぶことが大切です。また、肩書や数字は正確に記載し、出典や条件が必要なものは明示します。
自分にも利用できるという安心を与える
最後まで残りやすいのは、「自分の場合も大丈夫か」という不安です。読者に近い事例、料金、納期、修正回数、対応地域、準備物、キャンセル条件などを示してください。
お客様の声を載せる場合は、「親切でした」といった短い感想だけでなく、利用前の悩み、選んだ理由、実際の進め方、完成後の変化がわかる内容が有効です。掲載許可を取り、事実に沿って紹介することも欠かせません。
6.申し込みにつなげるクロージング
本文を読んで興味を持っても、手続きがわかりにくかったり、不安が残ったりすると、読者は「あとで考えよう」とページを閉じます。終盤では、申し込む理由を増やすより、申し込めない理由を減らすことを考えます。
最初の一歩を軽くする
いきなり契約を求めるより、無料相談、簡易診断、資料請求など、検討段階に合った入口を用意できる場合があります。申し込みに必要な時間、相談方法、その後の流れも示します。
期限や定員は理由とともに示す
受付数や期間に本当の制限がある場合は、その理由まで説明します。「担当者が直接取材するため、月に受けられる件数を限定している」など、読者が納得できる情報が必要です。根拠のない残数表示や、繰り返し延長する締め切りは信頼を損ないます。
特典は本体の価値を補うものにする
特典を付けるなら、単なるおまけではなく、商品やサービスの利用を助けるものを選びます。たとえば制作前の質問シート、原稿整理用のチェックリスト、公開後の改善提案などです。特典名だけでなく、何に役立つのかも説明します。
リスクを減らす条件を明記する
返金、修正、キャンセル、アフターサポートなど、提供できる保証があれば条件を具体的に書きます。保証できないことを約束する必要はありません。対応範囲が明確であること自体が、読者の安心につながります。
料金や追加費用、対応条件を本文で説明し、個別の疑問はよくある質問でも補うと、相談前の不安を減らせます。
行動ボタンはページの最後だけでなく、ファーストビュー、サービス内容の説明後、事例や料金の後など、読者が判断しやすい位置に置きます。ただし、ボタンごとに異なる行動を求めず、主なゴールはそろえてください。
追伸は要点の再確認に使う
長いランディングページでは、本文を詳しく読まず、最後までスクロールして全体を確認する人もいます。必要であれば追伸を置き、対象者、得られる結果、受付条件など、判断に重要な点を短くまとめます。ここで新しい説明を始めたり、強い言葉で申し込みを迫ったりするのではなく、ページの要点を再確認できる文章にします。
7.文章を仕上げる手順
いきなり本文から書くと、説明が重複しやすくなります。次の順番で進めると整理しやすくなります。
- お客様の質問と不安を集める問い合わせ、商談、検索語句、既存顧客の声から材料を集めます。
- 伝える事実を書き出す特徴、結果、工程、実績、料金、期間、条件、よくある質問を一度すべて並べます。
- 見出しだけで流れをつくる本文を書く前に、見出しを上から読んだだけで内容が理解できる状態にします。
- 一つの段落で一つの疑問に答える結論を先に書き、その理由や例を続けます。専門用語は必要な場合だけ使い、初めて出すときに説明します。
- 主張に根拠を添える「選ばれています」「高品質です」と書いた箇所に、数字、事例、工程、見本などの裏付けがあるか確認します。
- 不要な言葉を削る同じ説明、過度なあおり、会社側の自己満足になっている表現を削ります。長いこと自体が問題なのではなく、読者の判断に不要な文章が多いことが問題です。
- スマートフォンで読み直す一文や一段落が長すぎないか、見出しが続きすぎていないか、ボタンが見つけやすいかを確認します。声に出して読むと、不自然な文章にも気づきやすくなります。
公開後は、閲覧数だけでなく、ボタンのクリック、フォーム表示、送信、電話などを計測します。どこまで読まれ、どこで離脱しているかを確認し、見出しや説明の順番を改善していきます。
文章を整える具体例と、取材から材料を集める方法は、次の関連ページでもご覧いただけます。
8.反応を下げやすい失敗例
対象者を広げすぎる
「すべての方におすすめ」と書くと、誰にも自分向けだと思ってもらえません。もっとも必要性の高い顧客を先に定めます。
商品の特徴だけを並べる
機能、素材、制作工程を説明したら、それがお客様にどのような利点をもたらすかまで書きます。
会社紹介から始める
代表者の思いや沿革は信頼材料になりますが、最初に長く置くと読者の問題が後回しになります。まず、読者に関係する情報を示します。
根拠のない最上級表現を使う
「業界最高」「必ず成功」「誰でも簡単」といった表現は、裏付けがなければ信用を落とします。条件や根拠を示せない主張は避けます。
不自然な限定で急がせる
実在しない定員や期限を設けると、短期的にクリックが増えても長期的な信頼を失います。限定を伝えるのは、実際に制約がある場合だけです。
選択肢を増やしすぎる
ページ内に別商品、SNS、ブログ記事など多くのリンクを並べると、申し込み前に離脱しやすくなります。判断に必要なリンク以外は絞ります。
料金や条件を曖昧にする
個別見積もりであっても、価格が決まる基準、標準的な範囲、追加費用が発生する条件などを説明すると、相談前の不安を減らせます。
9.そのまま使える構成テンプレート
次の項目を埋めると、ランディングページの骨組みを作れます。
ファーストビュー
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悩み
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得られる結果
利用すると、次のような変化を期待できます。
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理由
その結果を期待できる理由は、次の工程や仕組みにあります。
サービス内容
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実績と事例
誰が、どのような悩みを持ち、利用後にどう変わったかを紹介します。
料金と質問
料金、追加費用、期間、対応範囲、よくある不安に答えます。
申し込み案内
申し込み方法、必要時間、その後の流れを示します。
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10.まとめ
ランディングページの文章は、うまい言い回しを競うものではありません。読者を一人に絞り、その人が抱く疑問に、事実をもとに順番に答えることが基本です。
最初に対象者とゴールを決め、ファーストビューで得られる結果を示します。本文では、結果が生まれる理由、提供者の信頼性、自分にも利用できるという安心を伝えます。最後に、料金や条件、申し込み後の流れを明確にし、読者が迷わず行動できるようにします。
自社の商品をよく知っているほど、伝えたい情報は増えます。しかし、読者が必要としている順番と、会社が話したい順番は同じではありません。公開前には必ず、初めてページを見る人の立場で読み直してください。
ライティング株式会社では、商品やサービスについて取材し、ターゲット設定、構成案、見出し、本文まで一貫して作成します。自社の強みをどのように言葉にすればよいかわからない方、既存ページを改善したい方は、当社の文章作成代行サービスをご覧いただくか、直接ご相談ください。

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